天皇杯敗退

試合前の練習風景

こんな試合、残留争いの真っ只中で見せられるとは思わなかった。

清水 0−1 大宮

ハーフタイムに入るホイッスルが吹かれると
日本平スタジアムから地鳴りのようなブーイングが沸き起こった。
こんなこと、初めてじゃないだろうか。
試合終了時ならまだしも前半が終わった時点での大ブーイング。
ロッカーに引き揚げる選手たちの何人かは驚いて2階席を
思わず見上げながら歩いていた。


開始直後のクロの負傷退場は残念なアクシデントだった。
でも途中から出場した真田はさすがにベテランらしく
久しぶりながらも落ち着いたプレーでよくやってくれたと思う。


失点は簡単にDFをかわされてのもの。
最近エスパルスの選手を見ていて感じることは
『1対1に弱い』ということ。
技術だけじゃない、気持ちやボールへの執念が相手より下なのかもしれない。
本当に勝ちたい、ゴールを奪いたいと思ってプレーをしているのか
つい疑問に思ってしまう。
それは指揮官にもいえること。


ハーフタイムに入るときにあれだけのブーイングをサポから受けて
指揮官が選んだ戦術はDFの交代だった。
なぜ?
「中盤でボールコントロールするために。」
ならば、どうして戸田を交代させずに昇平だったのか。
前半で負傷交代ですでにカードを1枚きっているのに
これで攻撃的な交代は1枚しかなくなってしまった。
のぼりを起用するなら、もうキタジやアラウージョは温存することになる。
1点差で負けているのに?
トーナメント方式で1発勝負なのに。


ピッチ上の選手たちに指揮官から明確な意思は伝わっただろうか。
あの交代で
「なんとしてでも1点獲ってこい!」
と言われていることに気づいただろうか。


私はこの試合は結果よりも内容重視でした。
次節は残留をかけての直接対決を控えている。
そこに向けていく何かがつかめればいいと思っていた。


手元にはなにも残っていない。
この次の試合は内容よりも結果が大事。
美しくなくていい。
圧倒的な強さがなくてもいい。
ただただ勝利を。
みっともなくていい。
勝ってください。