勇気の守護神
いつかはやって来ると分かってはいても寂しいです。
誰よりも背番号1が似合っていた。
PKになっても真田なら止めてくれると思えた。
エスパサポの真田の思い出。
’96のナビスコ決勝。国立。
2−0で誰もがエスパルスの優勝を確信していたが
同点に追いつかれ、延長へ。
延長前半開始直後、サントスのゴールで勝ち越し。
Vゴール方式ではなかったため、試合は続く。
そして延長後半再び追いつかれる。
エスパルスの初タイトルをかけた戦いはPK戦へ。
ゴールはエスパサポが集結している側を使用できることに。
相手選手がボールをセットする。
真田がポジションに向かって歩く。
そして、ゆっくりと振り返ると
サポに向け両手を大きく広げ、目を閉じた。
「力をくれ。」
「俺とともに戦おう。」
あの光景を忘れられない。
今でも胸が熱くなる。
経営危機を乗り越えての初優勝だった。
ありがとう。
勇気の守護神。
お疲れ様でした。