思い出の中の

主人がまだ小学生の頃に
本当によく夢中になってTVを見ていたんだ、と
何度も聞かされていた『日本沈没』。
(時折鼻歌が当時のTV主題歌なんですよ<主人
 五木ひ○しが歌ってたらしいンですけどね)


つよポンのドラマはハズレがないので
欠かさず見るようにしている私としても
この映画は見たかった作品のひとつ。
サッカーがオフのときにしかなかなか映画館には行けないので
公開初日に朝から並んで行ってきました。




ヘリポートでの小野寺と玲子の別れのシーンはもう号泣(TT)
大切なモノ。
自分の命よりもずっとずっと大切なモノ。
ようやく見つけた大切なモノ。
それを守るために旅立つ小野寺を最後まで見送らずに
自分の使命を果たしにその場からバイクで走り去る玲子。
二人の凛々しさと深い愛情が切なくて美しくて、やっぱり悲しい。


『沈没』へどうやって話を持っていくつもりなのか、が
この映画を見る前の一番の不安で
その映像もあまりちゃっちぃーとイヤだな、なんて思ってました。
でも結構頑張っていたンじゃないかな>映像
途中から『沈没』のプロセスも気にならずに
その災害に向けてのそれぞれの登場人物のドラマに見入っていけました。


光っていたのはミッチーと子役の女の子のふたり。
ミッチーはいつの間にあんないい俳優サンになったのかしら。
最後のシーンは本当に良かった。
素敵な夫であり、自慢のパパでもあったんだろうと
思わせてくれた表情でした(;;)
そしてあの女の子。
白夜行』でも複雑な環境で育つ主人公の子供時代を演じていましたが、
陰のある目の表情や屈託のない笑顔を自然に使い分け
時折みせる大人っぽい黒い瞳がやけに艶っぽくて存在感バツグン。
将来も楽しみ。


気になったのはトヨエツ。
どうしても若々しさ感が拭えなくて
「じゃ、自分が行けばどう?」とか思っちゃたり
(それぐらいの行動力がありそうな雰囲気が漂っている)
元妻役との年齢差が最後まで納得いかなかったり。
もう10歳くらい年上の俳優さんだったら
すんなり見れた役だと思うンだけどな。
そこだけが ちと残念。


あれだけ名の有る役者たちが大量に出演すると
時々誰が主役か分からなくなって
ストーリーもバラバラになったりしちゃうけど
最後までつよポンと柴崎が頑張りました。
いい映画だったな。


そして帰り道。
また小学生の頃の話を熱心に語る主人なのでした。