草枕 旅行く君を
ふぅ。
いきなり しめぼったい溜息。
何から書こうか。
こうなることはたぶん誰もが分かっていた。
レンタルが決まったときには もうある程度覚悟はしていた。
圭輔は圭輔の居場所を圭輔自身で見つけた。
ひたむきなプレーはどこのサポにもきっと愛されるはず。
頑張れ。あ。もちろんエスパ戦以外で、ね （＾＾；
そして。
怪我が治ってようやく出場した試合で負傷。
治癒して調子を上げてきたときに患った病。
いつも浩太は試合に出る前のところで悩まされている気がする。
普通にプレーできていれば
もっと活躍できているはずの選手。
少し環境を変えてみたい、と思うのはいいことなのかもしれない。
けど。
サビシイヨ。待っているからね。
最後に。
旅立つことを決断したのね、康平。
小癪で小生意気で でも憎めなくて愛嬌があって。
忘れられないゴールをたくさん魅せてくれた。
数分間での逆転劇、エコパの初ゴール、降格争いから救ったゴール。
ゴールした後にサポに
「オレを見ろ！」と背番号を指差すパフォが好きだったよ。
そして何よりイチとのコンビプレーは圧巻だった。
誰よりもイチを活かすことのできる選手だった。
クボの最後のゴールをアシストしたイチへのパス。
あれを引き出す前に見せたふたりの目と目で交わされた会話。
そんないろいろなことが もう見られないのね。
あの怪我がなければ。悔しい。
見られなくなる。
・・・見られないなんて。
ひとことお別れ言いたかった。
「バカっ（ＴＴ）」って直接言ってやりたかったよ。
康平のバカ。
応援してる、たとえどこに行っても。
何色のユニを着ていようと。
そして今回の決意を受け入れることにする。
ノボリを慕って入団してくれたザイが移籍リストへ、
引退試合でノボリと交代して出場した浩太がレンタル移籍へ、
そしてノボリに
『本当は１０番をつけなくちゃならない選手』と
言わせた康平が移籍リストへ。
受け入れる 見守る、と言いながら
寂しさは加速度を増して。
