最上級の歓喜 - えすぱリーゼ

大勝や快勝した試合後に
高揚感がずっと続くことはよくあるけれど
こんなに興奮状態になることは　そうそうない。
勝った！
それに伴う、いろんな感情を
こんなにスタジアムで爆発させたのは
もしかしたら９年ぶりかもしれない。

東京　０−１　清水
　　　　　（トシ）

大型連休初日。
お天気に恵まれた試合開催日。

アウェイとはいえ　多くの関東サポさんを筆頭に
エスパサポが大挙して　久しぶりのスタジアムに押し寄せた。

イヤな予感は試合前から、あった。
主審の名を聞いたときからね。
開幕戦でもその御名は耳にしましたしね。
数字だけ見たら、一体どんな荒れた試合だったんだろうと
思うかもしれませんね。

黄紙が５枚目に達したときに
チームへのペナルティのこともよぎったけれど
これ、後半誰かいなくなりそうな勢いだよねぇ・・・と
不安に思いましたよ。
物の見事に的中。
しかも二人退場て。

エスパサポなら　このとき、あの試合を思い出したハズ。

実は二人退場させられた試合はこれが初めてじゃない。
あのときもおかしなカードが乱発されて
あの主審は今でもダイラには立ってほしくないし
あの試合の対戦相手は主審に変わっていたし
ジョンファンの決勝ゴールで勝ったあとに起きたブーイングは
主審に向けられたものだった。
９年も前のことだけど　今でも悔しい記憶。

そんな前例があっても　とても楽観なんてできるハズもなく
どうなっちゃうんだろ、この試合・・・と
目の前が暗くなる想いだった。

でもね。
すごくすごく勝ちたかった。
こんなことされて絶対に負けたくなかった。
選手たちもいつもの何倍もの集中力で戦っていることが伝わってきて
ひとつひとつのプレーに
拍手と励ましと声援を送り続けずにはいられなかった。
サポも戦っていた。
熱気の籠るゴール裏に煽られて
手がしびれるほど手拍子をして声を出してた。
負けたくない。
絶対に負けたくない。

すでに二人の退場者を出したあとの、後半３２分。

相手の左ＳＢがバックパスしたボールを
途中交代していたタカが　かっさらう。
同じく途中出場のトシが中央でタカのパスを待つ。

この日一番の歓喜の瞬間。