千の呪縛を乗り越えて

私、現地観戦した試合って
負けても今季はあんまりクヨクヨしなかったんですが
今回は ちょっと堪えてます。

清水 3−5 柏
 (ゲンキ・タカ・アレック)

こんなに暑くなるなんて聞いてないよぅー!
日傘差して団扇でひっきりなしに扇いでお茶もぐびぐび飲んで。
そんな開場前の風景。
予報では曇りでしたが 日差しのキツイ一日でした。



試合前に幸せの御裾分けがあったりして
ちょっとホンワカ始まる、ダイラ。



今季すでに4試合めの主審の名を見て
この順番でいくと少なくともあと3回は当たる計算に
ちょいとウンザリしたり。



やけに風が強いことも気になった。


どうか、どうか。
拳を軽く握りしめて 願いながら始まった前半。



いつものように イヤいつもよりも少しだけ
攻撃の迫力を感じながら観てた。
いいね。
特にタカがキレてる。


河井が上げたクロスに相手がエリア内でハンド。
前半13分に得たPK。
キッカーは小野。



999ゴールがPKだったので千ゴールは流れのなかから獲ってほしかったけど
ま、千ゴールは千ゴー・・・え? (@@;
ネットが揺れないままゴールがころころとライン割りまして・・・ (@@;


改めて『千ゴールの呪縛』の深さを垣間見た想い。
去年一度もPKを外さなかった小野でさえ、外すほどのプレッシャー。
あの小野でさえ。


そんな前半33分。
今度は相手にPKの判定。
落ち着いて決められ先制を許し 小野の心境を慮る。


必要以上に責任を感じないで。
取り返そうと無理はしないで。


小野の動きを見守っていた4分後
エリア内で蹴られたゲンキが再びPKを得て
今度のキッカーはゲンキ。
ゲンキにかかる重圧を想うと ゴールコールができなかった。



決まった!
決めてくれた (;▽;)



ようやく、の 千ゴール。
長かったーーー!



決めてくれてありがとう、ゲンキ。


・・・で、終わらない前半。
残り数分のところで 岩下が2枚目の警告を受け、退場。
前半だけでPK3回&退場者一人。
なんて書くと
どれだけ荒れた試合なのか、と思うかもしれないけれど
けしてオカシナ内容ではなかった。


小野とタカが先発で起用されてた、この試合。
たぶん交代枠のうち、2枚は
このふたりに使われると思ってたので
怪我とか退場とかには気をつけてほしいなー、と
試合前に考えてたことが起きちゃいました・・・。



もしかしたら後半の頭から平岡投入もあるかと思いましたが
ゴトやんはそのまま選手たちをピッチへ送り出しました。


8分。
FKのチャンス、キッカーはキジェ。



キュイーンと音がするようなクロスに合わせ
ふわりと跳ねて 空中で舞ったタカ!



ヘッドで合わせたタカのシュートが
ゴールに吸い込まれていくのをスローモーションのように。


今季のタカの初ゴール!



なかなか調子の上がってこないタカのことを
ツラい想いで見つめることの多かった今季。
でも今日のタカは
あきらかにキレが良くて頼もしくて光ってた。
そこでこんなふうに点が獲れて
ホントに嬉しくて嬉しくて。
今季初ゴール、おめ。タカ。



そのタカが後半14分に交代で下がってしまったのが
この試合の分かれ目だったような気がするのは
・・・私の贔屓目かな。
もう少し長く観ていたかった。


後半17分。
タイスケのプレッシャーからの相手パスミス
見逃さなかったアレック。



ぐりぐりと持ち込んで
落ち着いて この日、3点めとなるゴール!



ひとり少ないことを感じさせない攻撃に
スタジアムの雰囲気も
ちょっとだけ緩くなってしまったかもしれないな。



5分後のこと。
吉田のファールに相手選手が報復行為で一発退場。
同数になるかと思われたけれど
キッカケとなったファールに吉田へ警告。
前半ですでに一枚警告を受けていた吉田も退場。


9人対10人の試合になりました。


7分後に失点すると
あとは耐えていた決壊が持ちこたえられなくなるように。


けして その間、
エスパにチャンスが訪れなかったわけではない。
むしろ決まっていてもおかしくないほどの
決定的チャンスがあった。
それを決められずに エリア内でうずくまっている間に
ボールが自陣に運ばれ追加点をするする奪われる。


今度はゴール前でうずくまる。
このシーンには少なからずガッカリした。
試合はまだ終わってない。
時間はまだあるのに!



そのときのすぐにでも試合を始めようとしていたゲンキの
凛々しい姿が この日の救いのひとつ。



そして 河井の悔し涙にも救われる想い。



千ゴールの呪縛から解き放たれた攻撃は
たぶん、もう心配はないと思う。


それぞれの選手に
いろんな想いを抱かせることになったであろう、この試合。


糧にしてほしい。
糧にしなくちゃいけない。


足取り重い帰り道に ついたタメイキの分だけ
この先にきっと歓喜も待っている。
そう信じて 次の試合を待つことにする。