見えない出口

敗戦よりもヒドイ引き分けが存在することを初めて知りました。

清水 3−3 山形
 (エダ・シュン・ウタカ)

絶対に負けちゃいけない相手との対戦。
そう位置づけていた試合。



GWに突入したわりには 少し寂しいサポの数。



昨シーズンを忘れるな、と何度も大画面に。



昨季を上回るハイペースなのだから 忘れるな、ではなく
思い出せ!のがいいんじゃないかしらん。



いつもとは違う応援を展開したり サポだって必死デス。



入場直前には控え組の選手たちがスタメンの選手たちを一列になって送り出す。
『一体感』て 演出してる時点でニセモノだよな、と思う反面
そうしてるうちにいつかホンモノになるかも、とも思う。



スタメンメールを受け取ったサポの大半が その画面を二度見したことだろう。



並んで観て初めて その概要を知るフォーメーション。



開始3分。
ハチのFK。



エダのヘッドで先制点。



今季初めてのリスタートからのゴールは エダのエスパ復帰初ゴール。


開始3分で失点することはあっても得点することは無かったよねぇ、などと
うしろの席の方が笑いながら 言ってたなー。


が、畳み掛けるように 12分。



デュークのスローインをハチが受けてクロスを入れ、どフリーのシュンがヘッドでゴール。



ハチ、この時点ですでに2アシスト。
シュンもようやく第1号。


前半のうちに、あと1点欲しい。
そしたら安心して試合運びができる。


そんな思いが通じて 26分にはウタカが。



倒れ込みながらのゴール。



こんなことってあるの?



目の前で行われている試合に現実感が無いまま、前半は夢のように過ぎた。



たぶん相手チームのスタッフや選手もエスパサポと同じように
スタメンを観て 少し混乱しただろう。
そのスキにたった4本のシュートで3点を決め、幸先の良い前半になったけれど
相手が落ち着いて対処できるようになると
混乱をしていったのはエスパのほうだった。
一気に動けなくなった後半の選手交代のタイミングとチョイスに
いら立ちを隠せないまま 時間だけが過ぎていく。


試合後、仕事で不参戦だったM嬢の御主人さまと合流して
「最後の交代、なんで澤田だったの?」と聞かれたけれど
たぶん、この日スタにいた1万1千のお客さんもそう思ったハズ。



エダを酷使し過ぎ。
後半開始直後の交代の一枚めがエダと澤田、だったなら まだ分かる。
守りきれなくてシュンをCBに無理矢理おいたあとの澤田投入で
ナニをしたかったのか。
ゲンキの起用のしかたもゾンザイな扱いで 随分プライドを傷つけているんじゃないだろうか。



走り回って汗かき屋に徹してたデュークやチャンスを一所懸命作ってたウタカのガンバリを
まったく無かったことにしちゃったよね。



後半39分までは3−0だったスコアが 何故こんなことに?



試合終了後はダイラに大きなブーイングが響き渡った。


驚いたことのは
それが普段は温厚な対処をみせる、バクスタやメインからも大音量で聞こえてきたこと。



この試合のおかげで選手たちはまた自信を失くしただろう。
残り5分で3点差があっても 勝てる気がしないというトラウマまで植え付けてしまった。
しかも当面のライバルと見ていた相手に、だ。
そして、明後日にはもう次の試合。
見えてこない未来をどう歩いたらいいの?
目も耳もこのままずっと塞いでしまいたい。