暗雲

苦しんで苦しんで死守した勝利。
だけど。その代償は大きすぎるし なかなか心の晴れない勝利。

町田 1−2 清水
     (ゲンキ・コーヤ)


お昼には清水を出発していたのだけれど
寄り道メインで 到着したのは16時ころ。



それまではイイお天気だったのに 遠くに見える暗雲に少しだけ、胸がざわざわする。



平面なうえに慣れないゴール裏で見辛いこと、このうえない。



開始直後から「今日も良くないな。苦労しそう」。
そんなカンジで眉間にシワを寄せながら観てた。


が。
前半11分、遠くのゴールでナニカあったらしい←



ゲンキがボールを小脇に抱えてセットしたので それがPKだと知る。



落ち着いてるよね、相変わらず。



頼りになる我らがエース。
押しも押されぬ我らがキャプテン。



もうそろそろ『二代目Mr.エスパルス』と呼ばれ始めてもおかしくない、とさえ想う。



そのゲンキがケガをさせられたのはまだ前半の40分のこと。



最初のうちはぴくりとも動かなかった。
倒れているゲンキのそばに駆けつけたワンコの、
尋常じゃないほどの真剣さでドクターを呼ぶ仕草で さらに不安が増す。
そしてベンチにバツのサインを出したあと
ゲンキは一歩も歩くこともできずに担架で退場していった。
その間、ケガをさせた相手の選手は一度もゲンキのそばには近寄らなかった。


ハーフタイムには救急車で運ばれていったらしい。
そして少しずついろんな情報が漏れ伝わってくる。


どうか軽傷でありますように。
どうか軽傷でありますように。
どうか、どうか。


ふと、昔 肋骨を折ってもスタメンでフル出場をしてくれたカレのことを思いだしていた。


「絶対に負けたくない」


後半の開始とともに それだけを強く念じてた。
怪我をさせられて交代せざるをえなかったゲンキのためにも。
それにもしかしたら長期の離脱になるかもしれない。


相変わらず、試合の主導権は握れず 不安で不満な内容だったけれど
耐え忍んだご褒美が後半37分にやってきた。



ミツの素晴らしいパスに コーヤが惚れ惚れするトラップから
落ち着いて狙いすませたシュート。



コーヤ、よく決めた!!



ミツも良くみて出したよね。
やっぱりミツも好きな選手だなぁ。



時間帯も良かったと思う。



そのあとPKを取られて失点をしてしまったけれど
神がかったプレー連発のリッキーを中心に よくよく耐えた。


本当に苦しんで耐えて粘り強く持ち帰ることができた勝利だったと思う。



シュート本数、たったの『4』。
とはいえ前節から ひとつ増えてるのか (^^;ェー



内容が良くなくても勝てたことをヨシとする。
ただ。ここのところ、あまりにも内容が良くない試合が続いていて不安。


そして。なによりもゲンキが心配。


いつもなら 勝利のあとはどんな勝利でも明るい帰路になるのに
昨夜はゲンキのことが頭から離れなかった。


どうか軽傷でありますように。
どうか、どうか。