王の帰還
待ちわびた、我らが王の御帰還。
役者が違う。
そう言わざるを得ない、復活のしかた。
清水 3−1 山形
(エダ・金子・ゲンキ)
あの雨の練習試合から、三日。
ベンチに早速、名前を連ねてる。
バスから降りてスタに姿を見せたときの サポからの歓声を
鳥肌が立つ想いで聞いた。
こんなに早く、この日を迎えることができるなんて。
沸き立つ感情を自分でたしなめながら、その瞬間を固唾をのんで待つ。
苦しい前半だった。
勝負を賭けてきている相手の出足に なかなかリズムを作り出すことができず
チャンスも来ない。
それどころか、ウエクの3連続神セーブに心臓が飛び出そうにもなる。
ウエク、神!ぎゃー。
そんな苦しい前半の終了間際、相手FKから見事なカウンター。
コウの股抜きクロスに合わせたのは、エダ!
この先制点は 本当に本当に値千金。
あんなに苦しかったハズの前半が この1点で勝ち越して終えられたんだから。
1万人を切ってしまった、この日のダイラ。
そんな大型画面の表示を眺めてタメイキをついていると
ベンチに動き。
ゲンキだ。
ゲンキが準備してる! (;;)
その動きはピッチ内の金子の目にも入っていた。
いいゴールだったよ、金子。
ラストチャンスをモノにして、ちゃんと存在感を示してから
ゲンキと交代した。
ああ、ゲンキだ。
ゲンキがダイラに帰ってきた。
帰ってきた (;;)
河井から速攻で渡されたキャプテンマークも巻いて、5分後。
シラからのパスに抜け出したゲンキを相手DFがたまらず、倒して
いい位置でFK獲得。
キッカーはゲンキ。
すげー。
すんげー。
すげー、としか出てこない。
もうね、号泣ですよ (TT)
(ゆりかごパフォは遠藤さん宛てだったようデス。おめ、遠藤さん)
3ヶ月前、ゲンキが目の前で倒れた姿が焼き付いていて
絶望的な想いになったりしたけれど
ゲンキが離脱してから テセがしっかりと若手を引っ張り
若手も自覚が芽生えてグンと頼もしくなったりして
チームとしてひと皮むけたことに目を細めてた。
そして、王の帰還。
ここに立つための3か月間は きっと私たちの想像を超えた3か月間だったと思う。
お帰り、ゲンキ。
待ってたよ。
この日、村田やコーヤに出番が回ってこなかった。
金子もうかうかとスタメンの座をゲンキに明け渡したりしないだろう。
コバさんも やっと嬉しい悲鳴を上げられる。
さぁ、整った。
あとは上位をコツコツと追い詰めていくだけ。