夢、幻ではないと信じて

J発足時からエスパを応援していたし、ダイラへも何度か足を運んでいたけれど。
本格的にホームへ毎試合のように行くようになったのは98年。
今でもあの頃のエスパが1番美しくて強かったと思う。
ノブリンが就任会見で
「見ていて楽しいと思ってもらえるサッカーを。」
と言っていた。
サッカーのどこを見て楽しいと思うかは人それぞれ。
得点シーンを期待するのか、勝利のみを期待するのか。
もちろん連敗ばかりしていればつまらないし、スコアレスドローばかりでもスッキリしない。
ただ、98年のエスパはスコア以上の試合を魅せてくれたし、負けても「内容では勝っていた」とブーイングを浴びせることはなかった。
中盤を支配し、ゴール前ではいろんな選手が顔を出し、手を緩めずに波状攻撃をする。
自陣では相手にボールを持たれても、落ち着いて奪いに行ける。
1対1で負けることはない。
そして攻撃でも守備でもない時間帯は冷静だった。
自信に満ち溢れていて、アイデアも豊富でチームメイトがそれを共有していた。
もう一度あのサッカーが見たい。
90分間があっという間に過ぎていくようなあんな試合を生でダイラでもう一度見たい。