未来への布石

胸をはって、準優勝!

試合終了の瞬間は悔しくて
悔しくて立っていられなかった。
でもそのうちに私の中に生まれてきたのは
充足感とか満足感、未来への希望、誇り。

浦和 2−1 清水
    (イチ)

ほんの数ヶ月前
この決勝の場にいることをいったい何人の人が予想していただろう。
決して引けをとらなかった試合内容。
堂々と相手選手と渡り合うルーキーたち。
この試合を観て未来のエスパを思い描くのに
ニヤニヤしないサポがいる?


この準優勝を胸をはって受け入れよう。
むしろ優勝してしまわなくて良かったのかもしれない。
兵働の号泣する姿が
表彰台を睨みつけるアオの瞳が
お金で買えない『何か』を掴み取った、と思わせた。
優勝チームが杯を掲げるのを
ピッチ上で立って見上げているエスパ選手たち。
その選手たちにケンタが表彰台を指差して何か言っている。
「悔しくても、よく見ておけ。
 あそこに行くんだぞ」



いつまでも優勝の歓喜に身を任す相手チームを残して
次の一歩を踏み出したエスパルス
それは試合終了後の選手コメントにも現れていた。
この悔しさを晴らすチャンスはこれから幾度もやってくる。
その都度この想いを自らを奮い立たせる糧にしてほしい。


最後に。
ありがとう、カルロス。

若いケンタを傍らでよく支え続けてくれて
ルーキーたちにプロのなんたるかを諭してくれて。
お疲れ様でした。
いつかまた。