懸ける想いの執念の差

勝利っっ

180分戦い終えたときの結果を重んじる。
それがホーム&アウェイ方式のナビ杯の戦い方。
選手時代にそれを叩き込まれたケンタが
今度は監督として それを選手たちに叩き込んだ。

清水 2−1 鹿島
 (岩下・兵働)

ふふん。どーだーっ!でしょうね。
自分たちの決定力の無さを大きくて分厚い棚の上に押し上げて
相手の戦術をのみ批判していたけれど、ねぇ。
このタイトルに懸けるケンタの執念が呼び寄せた結果。
よくやった、と たっぷり褒めてあげたい。


 アウのCK
前半16分、岩下の勢いのある守備から始まった連続のCKのチャンス。
和道がヘッドで後方へすらしたのは見えたけれど
得点の場面が人がごちゃごちゃいてよく見えない。
誰?誰が決めたのっ?と騒ぎながら喜びのハイタッチをサポ仲間と交わす。
克馬サンのコールで岩下だとわかるとそこで再び大騒ぎ!
大型画面でリプレイを見て三度乱舞。
凄いよ、岩下。
あのゴールは選手にとってもサポにとっても拠りどころになるゴールだった。
アウのCKも素晴らしかった。
でもアウに関してはただただ気の毒な感じ。活かせてもらえてない。
このまま、な選手では絶対に無いと思うのに。


えー、ちなみに。
この日のカメラマンは私。
もちろん、このシーンもしっかりカメラを構えておりました。はい。
で。どんなのが撮れたか、というと。
 得点シーン
シャッター早すぎ (−−;
まだ 最初の和道ですらボールに触れていない、という  orz
それから歓喜の抱擁シーン。
  ぶれまくり
なんとか使えそうなのがこの一枚。
 パウロに狙われる岩下
ふぇーん。せっかく撮ったのにィ・・・ (;;)
改めて毎回カメラマンに徹してくれている主人に感謝。


 兵働のくしゃくしゃ笑顔満開
1点だけではとてもじゃないけれど安心はできない。
ハーフタイムを終えて次々とピッチに現れる選手たちに
『ゴールコール』がゴール裏から上がる。
ただ、意外と早い時間帯にその期待に応えてくれたことに驚き。
後半3分、右からの攻撃を見せていたエスパが中央でエダに。
そのエダにボールが出たのを確認するとすかさず走り出していた兵働。
そしてもちろんそれを見逃していないエダ。
フリーで前にスペースも大きく広がっている。
放ったシュートがゴールの右隅ぎりぎりに決まる!
兵働、今季復活後初ゴール。
背中の『13』が誇らしく輝いている。
サブメンバーのもとに駆け寄り歓喜を分かち合う。
暗闇に見出したいもの。それはヒカリ。清水のひかり。


ちょっと失点した時間帯が早かったり
そのいきさつがよろしくなかったりしたけれど
充分修正可能な部分だし心配はしていない。


この試合のMVPは西部に。
あの神っぷりと言ったらもう本当に。見事。頼もしい。神々しい。
ようやく安定をしてきたDF陣を従えての奮迅ぶり。
西部なくしてこの勝利は語れない。
MIPは岩下に。
去年のダービーのときの左SBは「攻撃は勘弁してもらう」なんて
せっかくのチャンスになんで左あがってないのっ、と
悠々とDFラインを歩いている岩下に苦笑いさせられたけれど
すっかりあのポジションで自分の色を出している。
スター性を見にまとっての入団で
その後苦労したり悔しい想いを人一倍したであろう岩下。
でも腐ったりせず
柔軟にいろんなポジションの適性を学び取り 今も成長し続けている。
いい選手になったな、と つくづく惚れ惚れ。


途中で出場した原もキチンと自分の役割を理解していた。
今、原以上のジョーカーはいない。
短い時間でも得点のニオイがぷんぷんして
身を粉にして走り回って相手DFをかき回し
味方をその戦う姿勢で鼓舞できる選手。
イヤな時間帯にイヤな選手が出てきた、と相手に思わせることのできる選手。
昨日も
相手の股抜きまくりの決定的機会演出しまくりの絶叫しまくりだったのに
あれ、決ーめーてーよぅー (;;)
てか そのあとのあーれーもー!もぅぅぅー (;;)
次はきっと決めてね。きっと、だからね。


新幹線の時間が気になるので
試合終了数分前に席を立ち いつでもスタジアムを出られる位置に移動。
ロスタイムが『4分』と表示されたので
後ろ髪が痛くなるほど引っ張られながらもバスへ。
そしてバスの中から勝利の花火。
 バスの車窓から見上げる勝利の花火
王者の旗』も歌えなくて『勝利のロコロコダンス』もできなくて
余韻にも浸らずに静岡駅に向かったのに
新幹線のホームには『集中豪雨による新幹線の遅れについて』の電光表示。
は?10分〜45分の遅れ?
21時30分台の新幹線がまだ着てない。
てことは こんなに慌ててスタジアムをあとにしなくても
22時10分、もしくは22時24分に余裕で乗れたってこと?
早く言ってー!
せめて『王者の旗』くらいは歌ってから帰りたかったよぅ(;;)
でも、まいっか。
やっぱり勝利は嬉しい。
主人のねたましゲな視線も心地良く痛い。
うん。勝利っていい。


気になったのは
前半も後半も30分すぎになると
リスタートになるたびにピッチからほぼいなくなるエスパの選手の姿。
みんな水分補給に余念無さすぎ。
相手選手に比べて圧倒的に多い。
疲労の色が目に見えて濃く立ち込めてる。
うーん。ここのところ相手よりも疲れるの必ず早い。
もう少しボールが持てるときのその扱いかたを考えないと。
息継ぎなしで何メートルもの潜水を繰り返すなんて無茶。
どこかで水面に顔を出して呼吸を整える時間がなくちゃ。


中2日で大分へ。
鉄壁さが戻ってきたDFを武器に勝ち点を持って帰ってきてくれることを
切に願う。