冷徹と情熱のあいだ
残留争いの真っ只中での戦いを
身に沁みて 知っている。
どんなに過酷で残酷で切ないものか
身をもって 知っている。
だから。
この試合が難しい試合になることは最初からわかっていた。
清水 3−2 千葉
(兵働・残念アラタ・岡ちゃん)
今季のホーム最終戦を
キチンとした形で終えることができて本当に良かったし
チームの成長の証を見ることができたことも嬉しかった。
11月末だというのに暖かい陽射しが注ぐダイラ。
熱いコーヒーにふたつも持ってきた膝掛け、マフラー、手袋。
それらがただの手荷物と化して (−−;
むしろ日焼け対策を怠ったことにゾっとした陽射しでした。
試合が動いたのは前半26分。
右サイドでパスが繋がる。
ゴールライン際のスペースに出たボールに
相手が形成する白いDFラインから するりと抜け出すオレンジのいぶし銀。
それがテルだとわかったときのアチコチから洩れる歓声。
そこから流れるように純平に届けられたパス。
純平、迷わずシュート。
相手に当たってこぼれたボールは ふわりとフリーの兵働へ。
落ち際を引き絞って待ち 狙い澄ませてシュート。
ゴールっ!
兵働、吼える。
欲しかった先制点は兵働の、なんとリーグ戦今季初得点。
この試合のMVPは兵働に。
全得点に絡み あの暑さのなかずっと動き回り続けた。
あなたが戻ってきてくれて 本当に嬉しい。
ところが6分後には同点に追いつかれてしまう。
やっぱり そう簡単にはいかない。
だって向こうだって必死だもの。わかる。
だけど。
だけどこちらだって負けるわけにはいかない。
そんな想いが届いたのは同じく前半38分だった。
兵働の右CK。
一番奥で待ち受けていたのはアラタ。
揺れるオレンジのネット。
ゴールっっ!
派手なガッツポーズのアラタに手荒な祝福 (^^)
が。
なぜかなかなか克馬サンの声でアラタの名がコールされない。
ようやくスタジアム内に発表された得点者は・・・
・・・ (;;)
これがもしアラタのゴールだったら プロ初得点だったンだよね?
うむむ。残念。
でもオウンゴールとはいえ、ゴールはゴール。
この追加点は大きかった。
前半のうちに突き放すことができたし
相手に精神的ダメージも与えられたハズ。
後半は日を背に攻める。
そんなエスパのダメ押し点は31分。
勝利を確信することができたゴール。
兵働のパスに抜け出たのは岡ちゃん。
同じく走りこむエダに、反対側にはフリーで待つ純平。
そのどちらを選択することなくストライカーらしく自分でシュート。
ゴールっっっ!!
自分で今季の目標に掲げていた二桁へ。今季10得点め。
強くて上手くて頼りになる。
今季の岡ちゃんの成長ぶりを再確認させてもらった。
来年はまた次の段階に進んだ岡ちゃんが見たい。魅せて。
これで終われる、と思ったのに。
捨て身。
そんな言葉がしっくりとくる、相手の攻めにまた失点。
正直、試合終了の笛が待ち遠しかった。
勝ててよかった。
こういう難しい試合をキチンと勝つことができるようになれたことが
成長の証。
ダイラでの勝ちロコもこれが し納め。
たっぷり満喫 (^^)v
さあ、リーグ戦は残り ひと試合。
そして天皇杯が待っている。