ダイラに春来たる - えすぱリーゼ

キャプテン

サポの、今年に賭ける期待を見た想い。
開場の２時間前には
到着してくれたＭちゃんが
並んでいたのは　もうすでに２０団体ほどの後。
「今日はＰＳＭだよねぇ？」と何度も確認しながら後ろを見れば
見る見る伸びていく長蛇の列。
その期待をより堅固にしてくれた試合でした。

清水　２−１　磐田
　（カズキ・岡ちゃん）

この日は天皇杯くらいでしか観ないメインスタンド側で。

先に行われていたサテとはやっぱり違うなぁ、と
貫禄を感じたトップチームの練習風景を眺めながら試合開始を待つのは
なんとも幸せな時間。

この１１人がたぶん開幕のスタメン（アオが間に合えば、ね）。
ここに淳吾が絡んでどうなるか、なんて考えるのもまたニヤニヤ。

観ていて楽しかった攻撃。
岡ちゃんの自信からくるプレーぶりが見ていて気持ち良い。
細かいパスもいろんな選手がエリア内で顔を出していて楽しかった。
特に
センターサークル付近で岡ちゃんがムリな体勢でキープしたボールを
ヨンセンが受けてすぐに左後方にいたエダへ。
エダはよくぞ観てました右のスペースに走っていた真希へ。
そして中央にやってきた兵働へ。
兵働からゴール前までちゃんと詰めていたヨンセンへ。
ヨンセンのヘッドは惜しくも決まりませんでしたがそのままＣＫのチャンス。
そのシーンはぞくぞくしました　（＾＾）

一番、生で観ておきたかったのは　アオと岩下のコンビ。
やっぱり　大丈夫だろうとは思いつつも
若さや経験や気質とかが気になっていたし。
が。フタ開けてびっくり。
アオ、キレキレ。
まるでルーキーイヤーのころのアオを観ている感じだった。
迷いがなくて真っ直ぐで明確で。
岩下も声が出てる。
うん。これなら今年のＤＦも安心、なんて思った矢先のことだった。

日本一の山、富士山を雄雄しく眺めながら後半開始。
１８分ころ。
（私はちょうど観ていなかったのだけど主人によれば）
アオが競り合いで飛ぼうとした瞬間にゆらと崩れた。
たぶん飛んだ直後、もしくはその体勢に入ったときのアクシデント。
すぐにピッチの外に出されたけれど　相当に痛そうな様子のアオ。
案の定スタッフからは『バツ』の知らせ。
それまでのアオの良い状態が目に焼きついていたので
つい暗くなる表情。
サテでも出場していたコースケがすぐに呼ばれて交代を待つも
ボールが出ないまま、つまりまだ１０人のまま失点。
あそこはねぇ、ボールをわざと外に出して交代させるべき。
アオがいない、失点しちゃった、交代でポジションがちと変わった、と
その後数分間はばたばたとしていた。

ケンタはそれからイチに替えて純平を　テルに替えてカズキを投入。
しばらく混乱は続いていたけれど
途中出場の選手たちが少しずつチームに元気を出させる。
倒れそうで倒れないカズキがゴール前でチャンスを生む。
とられはしたけれど果敢にドリブル突破を目指すコースケ。

そして　悔しさの滲む表情の兵働に代わってパウロ登場。

「なんで半袖ー？」とまずはそこから沸かせるパウロ　（＾＾；
彼が出てくるとあきらかにスタジアムの雰囲気が変わる。
ピッチでは選手たちが落ち着きを取り戻し
スタンドではサポがパウロの動きに沸く。
本当に不思議な選手。

徐々に少なくなっていく残り時間。
ＰＳＭとはいえ開幕まであと２週間のこの時期。
内容だけではなくやっぱり結果も欲しいところ。
ＣＫやＦＫのチャンスにはシーズン並みの声援が送られ
ムードが良くなってきた。

試合終了の本当に間際だった。

最終ラインからふわりと前線にパス。
競るヨンセンの脇から「ボールが出てくる」と信じて走り出すカズキ。
そしてその通りカズキの前にはボール。
思い切り蹴ったシュートはＧＫに弾かれるも再びカズキの元へ。
シュート！ゴール！同点！！

うひゃー、と一斉に弾けるスタジアム。
私も　やったね、と
ハイタッチしようと振り向くと主人が凹んでいる　（？？）
「一連の動きに見惚れててカズキのゴールシーン押さえてないー」
えぇぇ　（＞＜）

てなわけでこのシーン唯一の写真。

同点じゃ満足しない、という強い意志の表れるカズキ。
さすがダービー男だ、カズキ。
短い出場時間で結果を出す男。

「４分」というロスタイムが知らされたのはその後。
すっかりスタジアムの雰囲気はイケイケになっていて
真希の惜しいシュートがあったり完全にエスパムード。
この日一番熱い数分間がここにあった。

エダから左に寄ったパウロへ。
パウロからのパスを誘い出すように走る真希にスピードを殺させないパス。
わざと自分の前にスペースを空けたまま走りこまない岡ちゃんが
「ちょうだい」ではなく「寄こせ」と中で待つ。
真希も丁寧に岡ちゃんにパスを出す。
狙い澄ませてシュートを放つ岡ちゃん。
ネットに吸い込まれるボール。
ゴール！逆転！！