想像と違う味

一分咲

読みたかった本を
何箇所めかの本屋さんでようやく見つけ
いつの間にか早歩きの帰り道は
わくわくでいっぱいで。


読み終えて、ていうか途中からすでにイヤな予感はたっぷりしていて
その予感はずばり的中で
本をテーブルに置いて がっかり、と ため息をこぼした。


違う作品なんだ。
視点が違う。
同じ素材を使っているけれど 描きたいモノが違うンだ。


同じハンバーグでも和風ハンバーグと煮込みハンバーグくらいの違い。
あ。わかりにくいですかそーですかすみません (;;)
しょっぱいだろうな、と思いながら食べたモノが甘かったときのトマドイ。
もっとわかりにくいですかそーですかてか食べ物から離れろですかすみません。


私は同じ本を何度でも読み返す。
気に入った本は本当に何度も。
でもこの本を読み返すことはたぶん、無い。
実はこの本を買ったとき 同じ作家の文庫本をもう1冊購入していた。
それを読もうかどうしようか、まだ迷っている。