満員のダイラが魅せたホーム力

同点弾!

勿体無かった、とも思うし
よく戦った、とも思う。
これで終了した直後・・・というより
試合中からずっと『シビレテタ』のは今季2度目。
両方とも2−2のドローなのはナニカの縁かしらね。

清水 2−2 鹿島
 (岡ちゃん・ヨンセン

あのまま『戦犯』にだけはしたくなかったし させちゃいけない、と思った。
絶対に追いついて。
今季まだ10失点しかしていないチームなのはわかっているけれど
でも 絶対に追いついて。
ずっとそれだけを祈ってた、後半の8分まで。



いい始まりかただった。
少し慎重だったとは思うけれど 集中していて本当にいい入り方だった。
が。残念な形での失点。
しかもそれが続き、雰囲気が重くなりそうになったところで
エースがチームに勇気を与えてくれた。



値千金の、前半終了間際の反撃の狼煙。
ヨンセンのクロスも良かったけれど 決めたのが岡ちゃんだった、というのも
また良かった。



歓喜もそこそこにセンターサークルに戻る選手たち。
そう、まだ1点。
まだ追いついたワケじゃない。


相当ケンタに気合を入れられた、と思われるハーフタイムをはさんで
後半も勢い良く始まる。
そして8分。



一気にスタジアムのボルテージも上がる。
てか。上がりまくる。




ここから数分間のスタジアムの雰囲気をどう表現しよう?
凄まじくて熱くて鋭くて。とにかく異様。



満員のダイラがホーム力を魅せつける。
『勝つといいな』ではなく『勝て』でもなく、『勝たせる』。
そんな強い想いが結集したスタジアムの雰囲気だった。


3点目を獲るチャンスは何度もあった。
コースケやイチから供給されるクロスに何度も沸き 悔しがり
次の機会を待つ。
熱い時間が詰まっていた。
エダが途中からぐんぐんとスピードを上げて
相手選手と半々のボールを追いかけ 結局CKを勝ち取ったシーンなんて
得点シーンでもないのに 思わず立ち上がって拍手しちゃった。
CKになればなったで
キッカーの淳吾に想いを託した声援を送り
のっしのっしと上がってくる岩下にコールが興る。



一体感。


こんな雰囲気、そうそう味わえない。
平静では いられないほどスタジアムの空気に煽られてる。
今回みたいな試合を生で観戦しないなんて 絶対もったいない。


残念ながら逆転まではできなかった。
何度もあるチャンスをものにはできなかった。


でも、シビレタ。
帰りの車内では興奮しながら 試合を振り返った。
試合中に何度も大声を出したおかげで ノドが痛かったのに
そんなの構わず、しゃべり倒した。
勿体無かったとも 良く戦ったとも思う、シビレタ試合だった。
あの雰囲気のまま勝ちロコしてたら 飛んでいっちゃったかも。



CK時の、『決めろよ!コール』前に湧き出た岩下コール。
試合終了後のサポへの挨拶時に2階席から自然発生した岩下コール。
そのどちらも 岩下は胸にしっかりと刻みつけてほしい。
ミスを繰り返さないために。そして ミスを恐れないためにも。
期待してる。
きっとそれに応えてくれる人だと信じているから。
次は きっちりしたとこを魅せて。
期待してる。