この先の、敵

首位との勝ち点差、いよいよ『1』

ひたひた、と。
黙々、と。
目の前の勝利にこだわり
勝ち点を積み重ねていった結果、とうとう首位と その差が『1』に。

清水 1−0 神戸
 (イチ)

暑さ寒さも彼岸まで、とは言うけれど
まだまだ暑かった9月末の真昼間の試合。
選手たちの影がくっきりとピッチに。



その暑さのせいもあるとは思うけれど どこか硬かったエスパ。
最初のこのチャンスが決まっていればまた違っていたかな。
いや違ってなかったかもな。



ヨンセンへの『頼んだからねー』パスが多く 攻撃の迫力が乏しくて
これが重圧か、と思いながら 観ていた。


前日に戦い終えた上位争いのライバルたちが
ことごとく勝ち点を伸ばせずに迎えたこの日の試合。
勝てば首位と勝ち点差『1』に迫れる。
あれほど遠くにかすんで見えていた首位に これ以上なく迫れる。


ケンタが監督に就任して 常に上位に食い込むチームに育ててくれたけれど
本当の意味で優勝争いに参戦にするのは、これが初めて。
(決勝は2回経験してるけれども)。
優勝の味を知るメンバーもふたりだけになり
ほとんどの選手が未経験のプレッシャーのなかでプレーをしている。


たぶん自覚が無いまま、重圧と戦っている。



後半が始まっても その硬さに大きな変化は見られない。
が。
相手選手が早々に退場。


・・・。
え、相手 10人ー? (−−;


と 思ったのはきっと私だけじゃないハズ。
だって本当に苦手なんだもの、数的優位。


あきらかに『引き分けOK』な様子の相手にひたすら苦戦。
かといって攻め続けるワケでもなく
ひとりしかいない相手になぜか5人も自陣に残す、という 消極ぶり。


刻々と残り時間が消費されていく。


この試合がどういう試合なのか 分かっているのか。
・・・いやワカッテイルからか。


サポも少しイライラしてくるのが感じる。
そんな後半37分。
CK、淳吾。



相手GKと競りながら折り返す岩下。



後方にいたのはイチ。



そのイチが落ちついて シュート
アラタが可愛くジャンプ♪してそのままゴールへ吸い込まれていく。


喜びを爆発させる選手たち。



これで『拠りどころ』はできた。



この喜びようは本当に弾けていて
どれほどこの試合で選手たちが苦しんでいたのかが伝わってくる。



優勝の味を知るイチの2年ぶりのゴールは
それを再び味わうための大切なゴールだった。


そしてしっかりと勝ちきった。
3試合連続1−0での勝利。



もうこの先 快勝ゲームなんてたぶん観られない。
優勝を争うって そういうことだと思う。
どれほどキツイ階段を着実に上っていけるか。
フォームではなく 上ることそのものが大事。
これから対戦する相手は
シーズン終盤に向けて それぞれがそれぞれの目標を持って挑んでくる。
そんな相手から優勝の文字の重圧と戦いながら勝利を奪うのは
並大抵のことではない。
まだこれが7つも続くのか、と思うと 主人も痩せる想い(ぇー


勝つことが道しるべ。
あと、7試合。