アラタ愛娘誕生記念祝砲

青空の下で天皇杯

微かで幽かなキッカケだけれど
きっと足がかりになってくれるハズ。

清水 2−0 札幌
 (永井2)


試合前の練習風景。


前節、鼻を骨折したアラタはフェイスガードを着用しての登場。
てっきりベンチも回避するか、と思っていたので ちょっと驚いたけれど
他にベンチ入りさせるCBがいないことにも気付く。



が。
どうやら気になって気になって仕方ないらしい (^^; > フェイスガード



最後は結局、外してしまいましたとさ。



「もし試合中にCBに何かあったら困るね。
 てか足の故障以外にはちょっとやそこらじゃスタメンに頑張ってもらわないと」
なーんてY様と話していたことが現実になるとは。



日陰に長く座っていると 少し冷える。
でも耐えられないほどじゃない。
そんな、お天気。



それは キックオフ直後。



岡ちゃんが受けたファールを素早く開始、
真希が豪快に放ったシュートは惜しくもポストに!
弾き返されるボール。
そこにいたのは



永井 (@@;
お待たせ、移籍後 初ゴール!おめ。



そして ベンチにいるアラタに向かってお祝いの『揺りかご』。
いやー、みんなイイ表情してる!



開始数秒の先制ゴール。
これをどれほど待ち望んでいたことか。
ようやく決めた永井も肩の荷が少しは軽くなっただろう。


ところが まだ前半の18分、岩下が負傷退場してしまう。
相手選手と交錯したシーンではないところで
うずくまりながら自分でベンチに向けて『×』を出した。
その岩下の様子も心配だけれど
出場準備をするアラタにも不安な眼差しを つい送ってしまう。



でも。そんな心配は杞憂だった。
追加点はそのアラタからのパス。
出場して2分後のことだった。



再び、永井。



攻撃陣の歓喜の輪。



それとは別にもうひとつの歓喜の輪がDF陣の中で広がる。
中心にいるのは もちろん、アラタ。



自らも 愛娘誕生の祝砲のお膳立て。


前半の早い時間帯で2点のリード。
これで前半は 久しぶりに少し余裕をもって試合運びができた。


ハーフタイムに入ったときの永井の祝福のされように
もうすっかりチームに溶け込んでいて
そのゴールが生まれることを
チームメイトも首を長くして待っていたことが伝わってきた。
努力している姿をチームメイトはきっと知っている。
そんな祝福のされようだった。


永井のゴール。
それが まず一つめのこの日の収穫。


そして現在のスタメンのCBと比べて なんら遜色の無い、平岡のデキ。
高くて冷静で岩下とは違う色のパスを前線に繰り出す。
それが二つめの収穫。



三つめは淳吾が試合終了の瞬間には足を攣りながらも
90分間、ピッチにいたこと。


そして もっとも大きな収穫は
勝ったこと。


連敗で失われた自信の回復には一番の良薬。
あれほど硬かった選手たちが 終了後に魅せた表情に安堵。
後半は 余裕の無さが前面に出てしまっていたけれど
前半のデキは悪くはなかった、と 思う。
階段は一段ずつ昇ればいい。



勝利の味を思い出したこと。
それがやっぱり一番、だ。