五輪三昧

観覧車

五輪真っ只中。
なので 私にしては珍しく
結構な時間をTVの前で過ごしています。


そんななか、昨夜は五輪の秘話を特集した番組を観賞。


最下位を争っていた複合が金を獲得できたのは何故か。
創意工夫やチャレンジ、新しい方式。
苦労話に加えて 感動しながら観たのは
勢いのある、柔軟な若い力と 裏方に徹することを選んだベテランの姿。
競技に参加できなかった五輪で中央に掲げられた国旗を直視できずに
ずっと下を向いていた、というベテラン選手は
一旦は引退に揺らぎながらも 次の五輪で悲願の金を獲得。
表彰台ではそのベテラン選手の背中を見て育った若手が
高々と 尊敬している選手を肩まで持ち上げてフラッシュを浴びていた。


当時の想いを赤裸々に語る姿に泣いた。
こんな風に語れるほど、彼の中では咀嚼できたンだな、と
その『時間』を想って 泣けた。


そして。
もうひとつは 掴んだと誰もが思ったのに
何故かするりと目前で零れ落ちた金メダルを長野五輪で取り返した、
団体ジャンプの秘話。


原田で始まって原田で終わる、あの有名な金メダルの話。
だけど。
前大会で選手として飛んでいた西方が
長野ではテストジャンパーになっていたなんて知らなかった。
画像で 原田の首元からのぞく、西方のアンダーシャツを確認したとき
号泣。
原田が背負った十字架の重さを想わずにはいられなかったし
長野で金をとったことは もしかしたら
原田自身にとっては十字架をさらに重くしたのかも、とも思って。


TV画面は一面真っ白で
ものすごい吹雪のなか 次々と現れるテストジャンパーたちが
どれほどの想いと決意と重圧のなかで飛び出していったのか、知らなかった。
あのとき 舞台裏で繰り広げられていたドラマを語る、
当時のテストジャンパーたちの誇らしげな表情に
やっぱり ほろほろ泣けた。


いいなぁ、五輪。
どちらも金を獲得しただけに感動もひとしお。


続けて観たバンクーバー五輪のハイライト。
「チャレンジした結果の7位」
複合の小林選手の言葉が染み入る。
一瞬だけ首位に立ったけれど
(その瞬間をスポーツコーナーのVTRで何度も観た。
 他選手の不意を衝くようにするすると抜け出した様は気持ちよかった)
結果は7位。
でも、みんなの目に焼き付けられたでしょ?と
いたずらっ子のような笑顔で屈託無く話す。
うん。焼き付いた。格好良かったよ。
(ン?一瞬の首位で結果は7位?どっかで聞いたような気がするぅー;)
いいなぁ、五輪。


さー今からフィギュアのペアフリーを観なくちゃ、です (^^)