津波の余波

オレンジ

車、どこ止めました?なんて
克馬サンの緊急のお知らせを聞いて
試合前に やまいもサンと立ち話。


まさか東名通行止めなんてないですよねぇ?あの由比のとこらへんとか。
第一波の予報は14時でしたっけ?
帰るころにはもう平気ですよ、きっと。
などとそのころは安易に構えておりましたはい (−−;




日曜の東名の帰りの渋滞が気になっていたので
いつもより早めにスタジアムを出て さっさと清水ICに向かう。


やけに混んでいる、上りの国一。


なにかあっただかね?とすっかり他人事の私たちの目に飛び込んできたのは
IC入り口に設置された電光掲示板の
『清水IC〜富士IC間 津波警報により通行止め』の文字。
津波警報ってまだ解除されたなかったんだ  orz
それが16時半くらい。


混雑しているICの入り口から乗るのを止めて通り過ぎ 車内で緊急会議。
どうする?通行止めの解除を待つ?それともあの大渋滞の国一行く?
東名が通行止めになってるなら静清バイパスも通行止めだよね?
んーと、とりあえずタバコ吸いたいからコンビニ行く。
・・・そうですか (−−;


ぐるりと回って再びICに向かいながらコンビニ探すも
取付道路の脇道も渋滞で動かない。
反対方向に進路を変えて走り出し ようやくコンビニへ。


どうやら13時ころにはすでに通行止めになっていたらしい > 東名
すぐに乗れたとしてもSAは混雑しているハズ、と予測して
そのコンビニで少々の食料と飲み物を確保して また清水IC方向へ。


国一の凄まじい渋滞を目の当たりにして
ここに合流する気がさらさら無くなっていく。
静清バイパスもかなり海沿いを走っているので たぶん通行止め。
とすると唯一の通り道になっている旧道の渋滞の恐ろしさは想像できる。
だいたいこの大渋滞の国一を走り出して
ちょっと経ったら通行止め解除、なんてことになったらショックだし。


待とう。


17時過ぎ、ふたりで結論を出し
清水ICの入り口の路肩に車を寄せて通行止めの解除を待つことにした。


同じような心持の待機車の方々と
ちょっとした身の上話や少ない情報のやりとり。
そんな私たちに通行中の、というより通行したいけれど停車しちゃってる車から
あれこれ質問が飛ぶ。
「この道、どこに出ます?」
どっちに向かうの?それならこっちは反対方向だよ。
地元ナンバーじゃない私たちに聞くのもどうかと思うけど
元地元なのでそこは懇切丁寧に。
こうやってこういってもこの国一に出るのは困難だよ。
「そっかぁ、でも挑戦してくる!」
おぅ。頑張って。


そうこうしていると前に止まっていたトラックの運転手サンが
出るからちょっとだけ車移動して、と言ってきた。
通行止めの解除は今日中にはもう無いかもしれないから中央道目指す、とか。
駐車していた何台か、も それに倣っていった。


中央道、か。
私たちはどうしようか?


携帯の情報量はあまりにも少ないし、本当に欲しいものが見つからない。
じっくりとTVが観たい。
そこで実家に一旦戻ることにした。
気付けば、19時半。


「何か食べたの?」ううん、まだ。
母が ささっと作ってくれた炒飯を頬張りながら
父が持ってきてくれた静岡と山梨の地図とにらめっこ。
ここまでは行けると思うンだけど ここが通行止めになってて、と説明すると
じゃこっちを通ったらどうだ?この地図には載ってないけど細い道がある。
ただしあの交通量だからその細い道に殺到してたら
まず動かないだろうな、とあれこれアイデアを出しては消していく。


新幹線は動いてる。
せめて今日が土曜日だったらまだしも明日は月曜日。
車はここに置いてパパだけ先に新幹線で帰る?
「車は?ママが明日ひとりで東名運転して帰ってきてくれるの?」
・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・ムリ (;;)


TVでは解除は明け方ではないか、なんて予想も聞こえてくる。
諦めて今夜はこのまま泊まる?
それとも明け方に合わせて少しでも眠っておく?
もー、なんで第二東名完成してないのっ


最初に津波警報を受けたときには ここまでとは思わなかった長期戦に
せっかくの楽しかった観戦の余韻も少しずつ薄れていく。


「たった今、東名の通行止めが解除されたようです」


この状況に倦んでいた私たちは一斉に身を乗り出してTVに注目。
よしっ清水ICに向かおう!
母たちへのお礼もそこそこに すぐに実家を出発。
22時。


もう少し動いていることを期待していたけれど
相変わらずICの取付は脇道も含めて渋滞してる。
今日中にETCゲート通過できるかなぁ?
ちょっと通ったことのない道だけど行ってみよう、と
ナビを頼りに さらに脇に入って道を探す。
入り込んだ道も渋滞しているけれど これだけ車があるってことは
たぶんこの道は東名に繋がっているハズ。
ちょっとだけど 距離と時間を稼げたね、と車内で安堵。


狭い道に渋滞を避けて両方向から車が入ってくる。
なかなかスムーズには動かないので
すぐ後ろの車の運転手さんが車を降りて進行状況を見に来たりしてる。


対面からの車が通れないので私たちはできるだけ横に寄せてやり過ごしてから
少しだけ動き出した流れに乗っていく。
ところが 例のすぐ後ろの車の運転手さん、
慌てて車に戻っていったらドアが開かない・・・っぽい (@@;
えっまさか内鍵?
狭い道のわりと真ん中あたりに止めっちゃっていて
反対方向も進行方向もどっちも進めなくて車がぎっしり。
あの様子だと たぶん、携帯も車の中なんだろうなぁ (@@; > 後ろの車
そのあとの状況が気になりつつも
流れ始めた車に乗って そのまま東名の入り口に向かった。


ETCゲートを通過したのは23時。
良かった。とりあえず まだ割り引き適用期間だよ (−−;


渋滞は富士川SAの先まで続いていたけれど
その後はわりとスムーズ。
並走している国一は赤いテールランプで埋め尽くされていた。


休憩は一度だけ。
帰宅して愛猫のお出迎えをを受けたのは 結局、深夜1時半。
予定だと大河までには帰れるつもりだったんだけどな。


月曜日、4時間ほどの睡眠で出勤していった主人の今週は
火曜日東京出張に木曜日名古屋出張な一週間 (^^;
楽しかった観戦がせめてもの元気のミナモト。


はぁ、疲れた ← 運転してないケドね!


さてさて。
では落ち着いたところで
楽しみにとっておいた、エキシビジョンの録画でもじっくりと観ようかねぇ♪と
いそいそセットしたら そんなものは一切映っておらず
津波警報に伴う特別番組が録画されていました、とさ (TT)