【Ｊ特】北でも縦横無尽
いつかこういう日が来るかも。
そんな覚悟は漠然としていた。
だからきっと驚きは最小限に抑えて
その旅立つ背中を笑って見送ってあげられる、そう思ってた。
そっか。行くのか、純平。分かってたとしても 寂しいよ、純平。
ついこの間 雨の練習試合で
元気にそつなくプレーしているところを観たばかりなのに。
私が純平を初めて観たのは
２００１年の１２月１９日にダイラで行われたＡＣＷＣの試合。
まだホソッコイ身体で（今も頑強、とは言いがたいけれど）
でも上手くて初々しくて。
ドリブルで駆け上がって右足でゴールを決めると
後半はサポ側のゴールへ今度は左足でループを決めた。
その日はとってもとっても寒かったけれど
妹とふたりでハシャギながら名前を覚えたっけ。
『高木純平って言うンだー♪イイじゃーんっ』
あれから もうこんなに時が経っていたのか。
なかなか先発で試合に出場する機会がなかった、とはいえ
エスパにとってはかなり重要なポジションを担っていてくれた。
両サイドを無難にこなし、途中からの出場でも試合を壊さない。
ただ。その起用のされかたは純平にとって良いのかどうか。
ここ数年抱いていた想いが
北へ旅立つ純平の背中をフクザツに見送らせる。
レンタル、だからね？
向こうで物凄い活躍を魅せて惜しまれながらも戻ってこなくちゃ、だからね？
ガンバレ純平。
活躍を心の奥底から本当に祈ってる。
