【J特】起きよ、夏王

狙うは・・・ひとつ

坂の向こうまで続く長い長い列が
開場と同時に減る、どころか
さらにぐんぐん伸びていく。
並んでいる人たちや坂道を登ってくる人たちの表情が
どんなにこの再開初戦を待ち侘びていたのか、を物語っていたのに。

清水 0−0 磐田

試合開始2時間前には膨れ上がるように満員になっていた2階席。
オレンジが本当に鮮やかで溢れそうで。



ダイラはイイ感じに熱気が高まっていて その瞬間を待っている、
そんな試合前でした。



ちなみに。



東サイドはこんな感じ。


もうちょっと来てくれるといいのにねぇ。
すぐ近くのアウェイのハズなのだから。


選手入場。



先週の練習試合と同じメンバー。
あの試合の内容は良かったので それはもちろんOKなのだけど
あれはあくまでヒョーがいないときに
どうするのか、という想定のメンバー構成。
ヒョーを中心に考える。
でもいないときにはこれもアリ。
しかもこれが思いの外ハマったので
なんていいオプションを手に入れたのか、と。
これまではヒョーの状態が良くなくても
無理矢理起用しなくちゃならなかったけれど
これで休ませることもできる。
で。いきなりの再開初戦にこのメンバーできた、ということは
よほどの手応えを掴んだ結果だと思っていた。



開始数分で ムムム、な内容に首をかしげる
まるで先々週の甲府戦にまで遡ってしまったような、デキ。
疲れ?プレッシャー?
セカンドが全く拾えなくて
小野がいい状態でボールを持てない。
せっかく好調を維持してる永井を絡ませられない。
徐々にロングボールが主体になって
小野や淳吾の頭越しにボールが飛んでいく。
あれじゃ、ヨンセンだって苦しい。



そんななか好位置でFKのチャンス。
スタジアムのそこここから聞こえてくる、「ボスナー?」のささやきが
一服の清涼水。
結局、淳吾が蹴ったボールは落ちきらずにバーを超えてしまいました。



うーむ、と天を仰ぐと
そこには綺麗な夕焼けが広がっていた。


押されギミの前半の終わりごろ、この日一番期待していた永井の
惜しいシュートはGK真正面。



こういうのを決めてくれると、ねぇ。
思わず口を出る、溜息。


後半開始前の円陣。
永井に代わって、真希。
え?もう交代?
たしかに中盤でボールを持てなかったので真希投入も分かるけど
永井にはもう少し時間をあげたかったかも、と ちょっと同情。
一方で一枚目の交代がヒョーではないことも引っ掛かる。
もしかしてヒョーの状態が想像よりも思わしくないンだろうか。



手振り身振りを交えて、小野がチームメイトに檄を飛ばしている。


前半よりも良くはなったけれど 相変わらずゴールは生まれない。
真希のドリブルは興奮したし
途中出場のゲンキも出れば必ず見せ場を作っていた。



でも。なかなか遠い、ゴール。


始まる前からイイ雰囲気作りができていた、と 思う。
とくにロスタイムに突入してからは
スタジアムが一体になって勝利を呼びこもうとする雰囲気はできていた。


ただ。
ダービーに駆ける意気込み、のようなものが
年々カタチを変えていっているような気がする。サポも選手も。
ジェジンがいたときのような、
あの雰囲気を出せていないような、そんな感じ。



試合はスコアレスのまま終了。
ダービー史上初のスコアレスドローなんだとか。


誰かひとりの不調がチームの足を引っ張っていた、とは思わない。
あまりにも良くできすぎてしまった先週の練習試合に
いろんな幻影を見てしまったのかも。
ヒョーの状態が気にかかる。
今はそれだけ。



次は2位3位の直接対決。
そろそろ目覚めよ、夏王よ。