栄誉を得て

esuparieze2010-12-30

元日に国立で試合ができる栄誉を与えられるのは2チームだけ。
さらにその後に歓喜が待っているのは1チームだけ。
今度こそ。

清水 3−0 G大
 (ヨンセン2・ヒョー)

準々決勝のダイラも極寒だったけれど この日のエコパも相当寒かった。
バクスタは後半からは日が当たっていた、とはいえ
ひざ掛けを腰巻にしての観戦。
元日の国立もかなりの重装備になりそうです。


今季リーグ戦のホーム最終戦で完敗した相手。
主力選手がいないから、といって 油断など全くできる相手ではなく。



が。
始まってみると つい、3週間前のチームとはまるで別のチームになっていた。
相手もこちらも。
こぼれ球がことごとくエスパ選手の前に。
気持ちが入っているからこそ、の 流れ。


そんな前半19分。
するすると駆け上がる淳吾が、右から痺れるようなクロスを。
しかも右足で!
そのクロスに待ち構えていたのはヨンセン



耐空時間の長いヘディングは エコパの浦和戦を思い出させた。
欲しかった先制点は胸のすくような一撃だった。



さらに前半のうちに追加点まで。
先制点の約10分後のことだった。


淳吾が左で粘る。
エリア内には「来い!来い!!」と淳吾のパスを待ち受ける選手が複数。
上げたクロスはGKに弾かれるが そこに走り込んできたのは




ヒョー!



その直前にも抑えの利いたシュートを放っていて
この日の『キレ』を物語っているようなゴールだった。


ヒョーの『キレ』もさることながら なにしろ淳吾ときたら目映いばかり。
準々決勝では今一つだった動きだったけれど
もう全くの別人。
いや、この日は淳吾だけではなく 全員が素晴らしく気合が入っていた。


鍵を握るのは 次の一点。
相手が反撃の狼煙を上げるのか、エスパがさらに畳み掛けるのか。
それは大きな大きな一点になると思っていた。



この日のエスパは
相手のボールを奪ってからの全員の動きが連動していて早くて
本当に小気味よい。


そんな後半16分。
相手から奪ったボールを息もつかせずゴール前まで運んでいく。
淳吾がまた右からじっくり中を見て。



中にはヨンセンと小野が淳吾に熱視線を送りながら詰めていく。
合わせたのはヨンセン



この一点で決まった。



勝利。



天皇杯決勝進出。
元日を国立で迎えられる栄誉を得たのは
シーズン終盤 あれだけ苦しんでいた、エスパだった。



タクが嬉しそうに小野と歓喜を分かち合っていた。



いつもなら選手が挨拶後ロッカーに引き上げてから
もう一度出てきてくれるのを待って勝ちロコ、ですが
この日は選手が整列して挨拶した直後に
どんっどどんっど、どどどどどんっと太鼓が鳴り



♪ろーこーろころころころこー


これまでの鬱憤を晴らすように
皆で肩組んで右に左に笑いながら揺れる。



さあ、国立へ!
国立へはもう『行く』だけではイヤだ。
歓喜を。ミンナで歓喜を!


元日は国立で歓喜