初得点初完封初勝利

正直、いったいもうどうなることかと。
でもリーグ2戦目で初勝利にこぎつけたことを
今は素直に喜びたい。

清水 1−0 福岡
 (ゲンキ)

屋根下の席を無事確保して観戦していたのですが
時折吹きこんでくる雨。
雨のダイラは緑の絨毯が一際美しく見えて、それはそれ。



黙祷を捧げたのち、試合開始。



前半。イイとこあった?



『えすぱリーゼ』専属カメラマンの主人。
試合中CKやFKのときには、まずキッカーを抑え
そのあとゴール前にレンズを向けて
あるかもしれない得点シーンを逃さないためにシャッターを押す。
それ以外にもチャンスになりそうなシーンは一所懸命カメラを構えて
シャッターを押し続けてくれる。
この試合 キックオフから後半開始の円陣まで
主人が撮ってくれてあった写真、たった7枚。
2枚はキッカーの写真だったので チャンスになるかもしれなかった種は5粒。
つまり。前半はそういう内容だった。



スコアレスドローを覚悟した、ハーフタイム。
『勝てない』こともそうなんだけど
あまりにも『無得点』状態が続くのも
選手たちに不必要に無言の圧力がかかってしまうので避けたいなぁ。
そんなことを頬杖つきながら考えてた。


後半頭から真希投入。
前半15分くらいの接触プレーから
村松くんが足をずっと気にする素振りを見せていたので気になっていたけれど
やっぱり怪我してたのかな。
前半の村松くん、悪くなかったと思う。
攻撃にさらされているときにも
これまで足りなかった一枚がちゃんとそこに居るな、と
思いながら観れてたし。
なので前半だけの交代は残念だったし 怪我が重くないことを祈ってる。


が。
その交代で出場した真希はさらに良かった。
ケンタ終盤の真希には少し思うところもあったのだけど
ゴトやんになってからの真希はのびのびやってる。
たぶん注文されていることが真希に合ってるンだろう。
攻撃の時に顔を出す機会が増えているし
じゃあ守備に手を抜いているかと言えばそんなことはなく
よく戻って貢献していた。


そして2枚目の交代枠で準備されたのはアレック。
相手は誰だろう?うーん、ショウかな?
あれこれ推理していたけれど掲げられた背番号は小野だった。
たしかに、この日の小野はコンディションがイマイチ。
まだ遠征疲れが残ってるのかなぁとか思ってたけど
替えちゃうンだ・・・(@@; と心配、ちらり。
でもねーそのアレックも良かったよ。
これまで観たなかで、一番のデキ。
独特のリズムでボールをひょいっと奪ったり
奪った後ちゃんと前を向いてプレーを繋げようとするので
攻撃に向かう時間が増える。
自陣の負担が少し減る。


そんな風にちょっとだけエスパに傾いたまま時間が進んだ、後半35分。
相手選手のハンドでエリアの物凄い近くでFK獲得。



蹴ったのは一番ボールのそばにいた、ゲンキ。



助走を取らずにボールコントロールだけに心を砕いた、その弾道は
綺麗にゴールネットを揺らして。



その瞬間のダイラを揺るがしたサポの大歓声が今でも耳に残ってる。
待ちわびて待ちわびて本当に待ちわびていた瞬間だった。



選手たちの喜びようも
観てるこっちが思わず涙が溢れてきそうなほど 弾けていた。
みんな、口には出さないけれど
ここまで本当に辛くて苦しくて重かったに違いない。



ゴトやんに頭をくしゃくしゃにされちゃう、ゲンキ。
あぁ、良かった。点獲れて。


まーここからの(ロスタイム含めて)15分ほどが長かったこと長かったこと。
勝ててないチームが陥りやすい、自分への不信から
どたばたあたふたとする守備に もうこちらは必死に祈るだけ。



試合終了の笛を聞いた時には「よっしゃーっ!」ではなく
へたへたと座り込みたくなるような。いや座って観てたンですけども。


苦しかったなぁ。
たぶん、この先も苦しむンだろうなぁ。


改めて、サポとしての覚悟を突き付けられた試合だったような気がする。
とりあえず 勝てて良かった。
今はそのほかの言葉が見つからない。
勝てて良かった。本当に。