涙ナミダ泪なみだ

やっと帰れる。
本来の場所へ、やっと戻れる。

徳島 1−2 清水
     (わんこ・金子)


いやー、凄かったよね。
なにがって、まるで徳島が隣の県のように
行く先々にエスパサポがいて普通に挨拶交わして
スタジアム付近の道路では自家用車やレンタカーでエスパサポ同志が道を譲りあう。



私たちは新神戸まで新幹線で行き、そこからレンタカーで鳴門に向かうルートを選んだのですが
レンタカーを返却する前に立ち寄った神戸のガソリンスタンドで
「今ねぇ、お客さんのほとんどがエスパサポ!」って笑われたしw
てかそんなハナシをしてるそばから隣で給油してるのエスパサポだしw
ここ、神戸だよね?w



たしか前回来たときにはスタグル充実してた気がするけど
これだけのエスパサポが駆けつけているということは
もしかしたらスタグルにありつけない、ということも想定しておかなくちゃ!なんて
待機列に並びながら そわそわしてました←
ラーメンはなんとか確保しましたが案の定徳島バーガーは完売しちゃってた!
鳴門金時の天ぷらも楽しみにしてたけど 今回見当たらなかったな。



緊張しすぎないように張り詰めすぎないように。
そう自分に言い聞かせてる時点で 緊張してるよね?



今季最後の試合に、コバさんが信頼して送り出した11人。



一年前までコバさんの指導を受けてた相手チームは
順位には関係のない、自分たちの目的に真摯に向き合ったサッカーをしてくる。
そしてどこかぎこちない、エスパ。


先制点。
それがきっと大きく圧し掛かる。
どちらにとっても。


祈る想いでいた前半29分。
河井の美しいドリブルが途中で遮られる。
そこで得たFK。



キッカーはゲンキ。



描かれた放物線に飛び込んできた、わんこ!



待ち望んでいた先制点!!



忘れてたけど、わんこ今季初ゴール!
終戦で初ゴールて!w
ここのところゲンキのターゲットはずっとわんこだったので
決まってヨカッタ (;∀;)



ところが、わずか6分後に追いつかれてしまう。
やっぱりいつもよりも硬い気がする。
いつもはできてることができていない。
それを自覚することによって さらに硬くなっていく。


他会場の経過を気にすることもなく、ただ目の前の試合に集中してた。


サポの声援は選手への後押しにもなるけど
同じサポにとっても支えになる。
気弱になる時間があっても
隣の声が、後ろの声が、空を覆うように響き渡る声が、
ナンドデモ奮い立たせてくれる。


ゲンキに変わって金子が投入され、エスパのギアが一段上がった後半28分。



右サイドに回ってクロスを入れるテセ。
中央で綺麗に合わせたのは、金子!



欲しかった欲しかった欲しかった、
喉から出る手がくっきりはっきり見て取れるほど欲しかった追加点!
(画像の手はワタシの喉から出たモノでも主人の喉から出たモノでもありません念のためw)



あと少し!
願いが叶うまで、あと少し!



この日のエスパサポはいったい何人いたんだろう?
何度も言うけど まるで隣の県にひょいと遠征してきたような体で
たくさんのヒトがやって来ていた。


アディショナルタイムのさらにアディショナルタイムに突入したとき
その全員がこれでもか、というほどの大きな声でリバイヴを歌い始めた。
これまで聞いた、どのリバイヴよりもリバイヴらしいリバイヴ。
強くて精悍で頼もしいリバイヴ。


その途中で J1復帰を知らせる、ホイッスルが鳴り響いた。



だれもかれも泣いてた。



ピッチのうえでも観客席でも。



肩を震わせて。



両手で顔を覆って。



だれもかれも泣いていた。



そして笑ってた。


長かった。
長くてツラい一年だった。



共に闘ってきた同志たちと その労をネギラウ。



解き放たれた緊張感のかわりに押し寄せる安堵。
静かに流すベテラン勢の涙に またモライナキ。
その間をぬうように若手が大はしゃぎでナニカ言ってる。
楽しそうな姿を観て また笑う。



そして!
選手やスタッフや監督コーチも含めた、勝ちロコ!!



突如始まった、シャンパンシャワーならぬミネラルウォーターシャワー!w
コバさんびちゃびちゃw



そのびちゃびちゃのまま胴上げされるコバさん。



コバさん、ありがとう。
本当にありがとう。
たった一年で あんなに粉々だったチームをここまでまとめ上げてくれて
本当にありがとう。


勝ったんだなぁ。


そして、戻れるんだ。
またあの場所に。



『J1へ』


ただただそれを噛みしめる。


徳島の皆さん、
大切なホーム最終戦のセレモニーの待ち時間をエスパルスのために使わせてくださって
ありがとうございました。
温かなご配慮、とっても染み入りました。
次に対戦するときには 再びJ1の舞台で。
本当にありがとうございました。



長かったね。
みんな一年間本当にお疲れ様でした。
胸張って帰ろう、あの場所へ。
この一年で学んだいろんなことを無駄にはしない。
綺麗な想い出にはしないけど 忘れちゃいけない時間。


来年はJ1で。