手応えの敗戦

しっかり挑んでしっかり闘って、その結果しっかり負けた。
悔しさとか勿体なさとかもちろん大いに思うけどそれ以上に
手応えを感じたのは私だけじゃないハズ。

清水 2−3 鹿島
(金子・シラ)


日向はポカポカ。
でも山特有の気候で、試合の始まる少し前からは
皆さん手持ちの防寒具を次から次へと取り出していました。
寒かった。



今日の11人。
角さんが戻ってきた。



やらせてはいないけれど こちらも思うようにはやれていない。
去年だったらちょっとくらいズレたパスでも繋がるけど
やっぱり今年はそうもいかなくて
せっかくカットした相手のパスも味方には出せなくてまた相手に渡って。
でもピンチになりそうな芽は全員で丹念に摘み取っていた。


丁々発止な前半も残り少なくなった41分。



テセが競ったボールが自分に出ると信じて走った金子に
ご褒美のようなシュートチャンス。



金子今季初ゴール!



喉から手が出るほど欲しかった先制点。



もみくちゃw



ダイラの今季のゴール1号は金子だった♪
ヨリドコロとなる、待望のゴールがイイ時間帯に生まれ
祈るように終えた前半。
ハーフタイムは あちこちで笑顔と安堵が溢れてた。


さらなる歓喜が待っていたのは 後半26分。



エダ、テセ、金子と繋いだボールは後方から走りこんだシラへ。



うわぁぁぁぁぁぁぁ!
つ、つ、つ、追加点っ!!



しかもシラ!!



去年に比べ やっぱり今年は少し苦労してるな、と感じてたけど
そこを打開してこそシラだと信じてた。



このゴールがきっかけになってくれればイイ。
シラはまだまだ大きなくなる。



ただこのちょっと前あたりから
運動量が明らかに少なくなった選手が目立つようになった。
まだ1枚も替えてない。
誰か投入しないのかなぁ。
そんな声がそこここで聞こえてくるようになった。
コバさんも迷っていたのだという。



シラの追加点から3分後に最初の失点。



その失点直後にサークルに戻ろうとしていた選手たちを呼び止めて
キャプテンテセが集合をかけた。
珍しい光景。
試合中の円陣だった。



もう一度守備から、と全員で意識統一したけれど さらに失点を重ね
逆転まで許してしまった。



その後の選手交代では すでに傾いた試合の流れは引き戻せず。



2点のリードを守れずにたった11分で逆転された。


そう文章にすれば、情けなさや悔しさが滲むように感じるかもしれないけど
・・・なんだろう、それだけじゃない。


負けて悔しいと思えることが嬉しい。
敗戦後もなんとも思わず淡々と帰り支度を整えて
ムナシサだけを抱えて坂道を下っていたころとは大きく違う。



74分間までは勝っていた。
その時間をだんだん長くしていけばいいじゃん。
きっとそれができるチームだしきっとそうなっていく。


サッカーの試合を観ることが楽しい。
試合後にアレコレ自分の考えを語るのが楽しい。
エスパの明日を思い描くことが楽しい。
悔しいと思うことが楽しい。


さあ、次はダービー。
4年ぶりのダービーがニヤニヤしながら待っている。