執念のケーキ

会員カードに記念日を登録しておくと
毎月その日付のときには5%オフにしてくれるので
月に一度は会員にとってお得な日がやってくるという近所のケーキ屋さん。
もともとのお値段も(都会のわりには)リーズナブルで
そのうえ全体の味も好みで とっても嬉しいサービス。
ただ、レジにかざすと記念日を知らせるメロディが鳴るのが
ちょっと恥ずかしいンですけどね (^^;


私の誕生日が15日、主人は16日、結婚記念日が18日。
会員カードにはどれで登録しようか、と 迷って
結局『18日』にしてたので 我が家にとって毎月18日はケーキが安い。


うーん。
せっかく安いのに買いに行かないのは勿体無いよねぇ?
と、思い立って 昨日はその”近所”のケーキ屋さんへ行くことに。
そう。”近所”。
・・・・のハズでした (−−;




普段は主人の運転する車の助手席に でーんと座って
車の窓から見える看板や通り過ぎる人や車を眺めていれば
あっという間に着いてしまうケーキ屋さんだったのに
自家用車以外で行ってみたら なかなか遠かった (^^;


お店のそばに電車の駅は無い。
じゃ、バスは通ってるかな?うん。よかった通ってる。
しかも乗り換え無し♪
お店がちょうど バス停とバス停の中間地点にあるのが難点だけど
そこはもう仕方ないよね。うん。
さて。何時ころのバスで行こうか・・・・て、えっ!?
7時台に1本あるあとは12時ちょい過ぎに1本あるだけ?
待って、帰りのバスは・・・えぇぇぇーっ
12時半を逃したら夕方まで通らない (@@;
うむむ。
でも すでに行く気満々でケーキも食べる気満々だったので
めげずに出発することに。


まず行きのバスに乗る。て、そのバスがなかなか来ないー (;;)
4分も遅れてきてくれたよぅぅ (TT)
乗っている人は少なかったのに ほぼ毎回バス停で乗り降りしたので
私がバスを降りたときには すでに12時20を過ぎていた。
か、帰りのバスにちゃんと乗れるかな (−−;
そんな不安を拭い去るためにも小走りで向かうケーキ屋さん。
バス停から結構離れているうえに上り坂かよっ (;;)
ささっと選んで包んでもらってお店を出たときには12時半。
道の反対側に渡るために信号待ち。
二つ前の信号が見渡せるところだったけれど バスの姿はまだ無し。
よしよし。行きのバスが4分遅れだったんだもの、
今度のバスもきっと遅れてくるハズ。
信号が青に変わった瞬間小走りではなく結構な本気走り。
最初は見えなかったバス停が見えてきたところで
ほっとして ちょっと速度を緩めた、ら
そんな私の横を すーっと通り過ぎるバスの車体 (@@;
えっ!えぇぇぇー (TT)


もうちょっとバス停に近ければ
待ってもらうことも可能だったかもしれないけれど
まだバス停が見えたかな、くらいの位置だったので・・・。
はぁ。


さてどうしよう?


確かこの近くにバスの発着所になっているバス停があったハズ。
と、てくてく歩き出した。
(近くだと思ってたのにそうじゃないことが歩きながらわかったケド)
ところが着いてみたら様子が一変している。
んー、どうしたのかな?きょろきょろ。
時刻表が剥がされたバス停の看板になにやら貼り紙が。
近づいてみる。


『時刻表改正にともない廃線になりました』


orz


乗り損ねたバス停の次の次の停留所には
確か複数の路線が乗り込んでいるハズ。こ、今度こそ (;;)
ケーキを抱えて再び とぼとぼと歩き出す私。
さっきの本気走りが微妙に足にキてる (−−;


ようやくようやくたどり着いたバス停で
2分後には待望のバスがやってくることを確認したとき
無人島で助けを待ち続け
やっと救助の船に乗った瞬間の人の気持ちってこうかな、とか
想像してぐったりしながらベンチに腰掛けましたとさ。



これが手に入れたケーキ。
ひと際美味しくいただきました (^^;