【J特】決着はダイラで

ナビ杯準々決勝

最低限で妥当な結果。
でも残り90分に
懸けられる、充分な結果。

東京 1−1 清水
     (岡ちゃん)

開場の15分ほど前に到着した私の目に飛び込んできたのは
「えーと。今日って平日だよね?」
と確認したくなるほどのエスパ側の待機列の長さだった。



静岡から駆けつけた猛者な方々もおられたでしょうが
関東サポさんの多さも改めて実感しました。



陽が沈んで気温そのものは下がっても 蒸し蒸しとするなかでの試合。
主審も前半の早いうちから 水分補強に余念が無いほどで
中二日で迎えた試合がこの暑さのなかで
選手の動きがニブいのはもう仕方のないことで。


それ以上に気になったのは芝の状態。
どちらのチームも 足を取られる選手の多さが目についたし
軸足がちゃんと踏ん張れないので
長ければ長いほどパスミスも多かった。



この試合が始まる前に一番気になっていたのは
ヨンセンの回復具合。
献身的にプレーしてくれた先週の日曜日から
どこまで体力を戻してくれているか、が 心配だった。


不安的中。


やっぱり あきらかに疲れを引きずっている。
それなのに 容赦のないチームメイトからの
『おんぶに抱っこ』なハイボールやキツめなパスにも
サボることなくできる限り対応しようとし
プレーが切れるごとに「GJ」とパスの相手に拍手で応える。
来週もヨンセンを酷使しなくちゃならないのだろうが
エスパの『これから』に 不安、ちらり。


全体的に「重いな」と感じる中でも
淳吾と兵働は要所要所で光ってる。
このままスコアレスなのかなぁ、と思い始めた後半23分。



少し猫背のドリブルで兵働が左からクロスを上げる。



中央で難しいバウンドにヘッドで合わせたのは岡ちゃん!
やった!岡ちゃんだ!!



ここまで正直イイところの無かった岡ちゃんだけれど
代表新監督の御前で欲しかった先制点を最初のシュートで決めるあたり、
さすがだと思った。



これで『拠りどころ』はできたけれど
まだ守りきるのは残り時間が長い。
運動量の差を見ていてムズカシイかな、と思っていたけれど
約10分後に やっぱり追いつかれてしまった。


ただ。ここからのサポの声量は凄かった。


ロスタイムに突入してからのボスナーのFKには
キリキリとしていたゴール裏に少しだけ笑いが戻った。



入らなくて残念だったけど。



余力なんて どこにも残ってない。


終了の笛と同時に倒れこむ選手たちを観て
「無理は言えない」とコメントしたケンタに ただ頷く。


ただ、内容から言ったら拾いもんの勝ち点『1』だったと思う。
そして貴重なアウェイゴールも挙げた。



試合終了後、ロッカールームに選手たちが消えて見えなくなるまで
『リバイブ』を歌い続けたゴール裏。


決着は来週水曜日のダイラで。