足枷が担っていたもの

昨日が思いのほか暖かったので
今朝の冷え込みが一層厳しく感じます。
「寒いンだから!乗っかっちゃうンだからね!」と
威張りながら膝に乗る愛猫に苦笑しながら
熱めのコーヒーをすすっています。


よそ様のチームのことを
あれこれ申し上げるのはどうか、と思うので控えます。
まだ自分のチームについても
シ−ズンが終わるまでは、と触れていないので。
が。
こうなるキッカケとなった制度には少しだけ。


選手が移籍するのに足枷となっていた移籍金。
それを契約年数が切れたときにはゼロにして
より移籍がしやすいように変更された制度。


なるほど若くて力のある選手にはイイかもしれないけれど
その若い選手を引き留めるため、支払う年俸を捻出するため、
在籍年数が長くどうしても高額になりがちな功労ベテラン選手を
クラブが泣く泣く手放さなくてはならなくなった。
「ベテランを大切にしないチームは・・・」と
若いうちは『出場機会』を求めてあちこちのチームを渡り歩き
いつしかベテランと呼ばれる年齢になった選手に言われたくはない。
選手たち自身が望んで得た制度のしわ寄せ。


移籍金がネックになって移籍したくてもできない?
多額の移籍金を支払ってでも獲得したい、と思わせればいい。


優勝を狙うチーム。
とりあえず残留を目指すチーム。
上位争いを常にしながら安定した経営をするチーム。
それぞれのチームがそれぞれにあった目標と姿勢で運営されていくのが理想。


この制度は
若い有望な選手を育てて他チームに移籍させ
その移籍金で次の選手の育成と運営費を賄うチームにとって痛手。
この先 若くて有望な、磨けば光る選手の育成を
わざわざするチームは出てくるのかな?
だってお金にならない。
育成している時間もバカにならないし。
契約更新時に複数年で取り交わしてもらうために
年俸が高めに設定されたりしないだろうか。
そしてそれがじわじわと首を絞めることに繋がらないだろうか。


もう少しクラブにも利益を上げさせてあげなくちゃ。
一方的に
ベテランを手放すクラブの姿勢だけを批判するのは
少しかわいそうな気がする。