オレンジ戦士引退

昨夜は涙ナミダに明け暮れておりました。
私を号泣させたのはキタジ。

キタジからのメッセージ

加入のニュースは確かチーム始動ぎりぎりに発表され
あの『柏のキタジ』がエスパにやって来る、というのは
かなりの衝撃だった。
どんな選手なのかなぁと 少々こちらは構えていたけれど
当時ブログ等で自分の言葉で率直に気持ちを発信してくれる選手は少なくて
前向きで温かでヒタムキなキタジに自然に惹かれていった。
なかでも三保街道から見える富士山をとても愛でてくれて
「日本一の山を見ながら日本一になってやる!」
という言葉にはホントに心をほぐされた。


『あの試合』。


よく覚えてるよ、あの試合。
真田の引退が発表された直後のシーズン最終戦は ホームダイラ。
優勝にはすっかり手が届かなくて降格も関係なくて
消化試合だった試合。
ダイラへ向かう坂道はGKユニがいつもよりも多くて
最後の雄姿を皆は期待していたと思う。
だけど先発にその名は無かった。
私のなかではその時点で
「真田の雄姿はもう観られない」と分かった。
だって大量得点を挙げて余裕を持って
GKを最後に投入させる、なんて計算がたつくらいなら
あのシーズン、あんな順位にいたりしなかったからね。
あのとき先発に真田がいたなら
こんな風にキタジの胸を痛ませなかっただろうし
真田の雄姿を胸に刻めたし
ここまで私の記憶に残る試合にはならなかったかもしれない。


在籍したのは丸3年。
降格してしまった古巣・柏に戻る決意をしたキタジは
オフで東京に帰っていたケンタにわざわざ直接会いに行き
そのことを報告したという。
ケンタもそのことに触れて「律儀で男気がある」と言ってたっけ。
1年で柏がJ1に昇格して初めてダイラで対決したとき
私は横浜からダイラに通っていて
帰りの東名のSAでばったりキタジに会ったンだよねぇ。
突然目の前に現れたことにびっくりして
思わずドでかい声で「キタジっ?!」と叫んじゃって
でも「頑張ってください」とも「握手してください」とも言えなくて
恥ずかしくて口元押さえてるだけだった私に
にっこり笑って会釈してくれて そのオトナな対応に救われ
選手バスに乗り込む背中を身じろぎすることもなく
うっとり見つめてたっけ。


そのキタジが引退するというニュースを聞いたのは数日前。


キタジがエスパから離れてもう数年経つけれど
やっぱり引退の報は寂しかったし
その想いを表立って表現することを躊躇わなくちゃならないことが
さらに空虚感を募らせた。


そんなときに送ってくれた、公式のキタジのメッセージ。


号泣するでしょ、もう。
泣かすなよぅキタジ (TωT)


お疲れさまでした。
一所懸命ピッチを走り回る姿にいつも熱くさせてもらっていました。
これからまた新しいキタジが観られることを
楽しみにしています。
ありがとね。
エスパルスに在籍してくれてありがとう。
愛してくれてありがとう。
ありがとう、キタジ。