闇を呼ぶ闇

第14節

遅く出たのに21時には着きました。
意外と早く。
そりゃそうだ、相手サポと出くわしたくなくて
ノンストップで東名走りきったンだから。

清水 1−3 東京
 (兵働)

何がキツいって。
どこから修正していけばいいのか皆目見当がつかないこと。
どこから何を・・・、ふぅぅ。
昨日のスタメンはジェジンがいないだけのほぼベストメンバーだったのに
あの出来、というところがなんとも。応える。キツい。
テルとアオのお見合いには顔を覆ってしばらく固まっていた。


試合後、大音量のブーイングを
「すごいなぁ」と、座ったまま他人事のようにぼんやり聞いていた。
エスパが抱えている闇の深さを目の当たりにして
あまりな不安にブーイングも拍手もできなかった。
一昨々年以来だ、試合後にこんな思いをするのは。
ケンタになってからはたぶん初めて。


今季は内容も結果も最高に良い試合、をまだ観ていない。
負けるべくして負けた試合、
勝った試合でも「この出来で勝てたことを収穫」と言い聞かせ。
きっと次は良くなるきっかけを魅せてくれるハズ、と言い聞かせ。


昨日のあのブーイングは 負けたから、だけじゃない。
結局 何ひとつ良い方向へ進んでいないじゃないか、という不満から
あんな大きなブーイングになった気がする。



選手もキツい90分間だっただろう。
バラバラな想い。
11人いるハズの仲間なのに
たったひとりでプレーしているような感覚。
伝わらない糸、意図。
そして、試合後 受け続けるブーイング。


ケンタの孤独はなおさらだろう。
一昨年は『参謀』をブラジルへ送り出し、去年は『片腕』に別れを告げ
今季からはその両肩に全てを乗せて戦っている。
時には
「俺の戦術は間違っていないか、他にもっと良くなるアイデアはないか」
と、誰かに頼りたくなるときもあるのでは?
ほぼ対等な立場で意見を戦わせられる相手がほしい、と
思うことはないのか?


ヤジが抱える闇、淳吾が抱える闇、兵働が、テルが、アオが、
選手ひとりひとりが抱える闇、
そしてケンタが抱える闇が
さらにお互いの闇に深さを増しているようで、怖い。


光が差す方向を早く探し当てなくては。